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スマイルリングプロジェクト  リーダー

  

渋谷 佳恵


ハッピーコーディネーター・スマイルリングプロジェクトリーダー


みんなの笑顔写真で 暗い世の中を明るくしたい!
 最近笑ったこと、ありますか? いえいえ、愛想笑いや鼻で笑うなんていう、“笑い”ではありません。「“笑い”のエネルギーってすごいんです。いつも笑顔を絶やさないこと、そして心の底から笑うことで自分も、他人も、そして空間までも和やかにしてしまうんです」。笑顔の持つパワーを信じ、ついには笑顔の輪を広げる壮大なプロジェクトを立ち上げたのが、渋谷佳恵さんです。
 国内では子供が親を殺める、親が子供を虐げる、海外では戦争や大災害―。暗いニュースばかりが耳目に入ってくる昨今。そんな状況を憂いていた渋谷さんは、ふと自分を見つめなおしたのです。「私って子どもの頃から、嫌なことや辛いことを全部忘れることができるんです。笑顔って誰でも持っているもの。そして人間にとって一番幸せな瞬間が笑顔だと思ったんです」。みんなが笑えば、暗いニュースを明るいものに変えられるのではないか。そう直感した渋谷さんはとりもなおさず、人の笑顔の写真を撮影し始めたのです。「別にカメラが趣味というわけでもなく、何が変わると確信していたわけでもなかったんですが、知人や、私がパーティーコーディネーターをさせていただいているご縁で知り合った方の“笑顔写真”をひたすら撮影しました」。撮り貯めて行くにつれ、渋谷さんの活動に賛同する人が増え、会を結成。みんなで楽しいことをして幸せになろうという小さなコミュニティができ、笑顔写真は増えていきました。そしてアルバムには、渋谷さんが思いもよらなかった人たちの写真をファイルすることになります。
カンボジアで井戸掘り 精神的な豊かさが大切
 「昔から、漠然と海外に行って井戸掘りをしたいと夢見ていたんです」。そんな渋谷さんの人生の夢は思わぬ形で実現しました。「ある企業の代表の方が、“写真を撮影する時に寄付金として100円集めたらどうか、そのお金で井戸掘りをしたらいい”とアドバイスをくれたんです」。実行の人、渋谷さんはすぐさま「笑って100円募金」をスタート。みるみる内に賛同者が集まり、2009年に「SMILE RING PROJECT」を立ち上げ、縁があったNGOの協力の下、カンボジアでの井戸掘りを実現したのです。夢を叶えた渋谷さんでしたが、井戸掘り以上に感動したことがありました。それは現地の人々。「現地の特に子どもたちの純粋な心、行動に胸が熱くなりました。彼らは絶対に一人ぼっちをつくらない。例えばダンスの際に誰かがポツンとしていれば、必ず引っ張って一緒じゃなきゃだめだと言う。確かに経済的には貧しい。でもいつも笑顔。物質的な欲がなくて、今あるものをうまく利用し満足する。そして今置かれている状況に感謝さえしている。物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさの方が大切なんだとあらためて感じました」。
たくさんの人の想いをのせ 広がり続ける笑顔の輪
 2009年11月にはプロジェクトをNPO法人化。国内では、様々なイベントへの参加、もしくは「えがおリンピック」や「スマイルコンテスト」といった主催イベントを通して笑顔の輪を広げています。「笑顔写真は1500枚を超えました。当面の目標は10万枚、10万人の方の笑顔を見たいと思っています」。募金による海外支援は井戸掘りに留まらず、学校建設、文具支援、地雷撤去など多岐に渡っています。
 年2回のカンボジアツアーには、ある企業の社員の方も社員研修の一環として参加し、井戸掘りや、スラム街・孤児院訪問、植樹を行っているとか。「一緒に行った方は全員、現地の人の優しさや暖かさに涙されます。カンボジアへ行き、いろんなことを体験して、貧困の中で元気に生きている人たちと接することによってこれまでとは価値観に必ず変化があるはず。ゴミの分別をきちんとやろうとか、電車やバスで体の不自由な方に席を譲ろうとか。大小はあるせよ何かが変わることは確かです」。
 ふとした思いつきからつながり始めた笑顔の輪。渋谷さんはこの輪はたくさんの人の力でつながっていると言います。「最初にコミュニティを作ったとき、“宣伝チラシ作ったるで”と言ってくれた方、“ホームページやたったら任せとき”と言ってくれた方、“うちのイベント会場使いや”と言ってくれた方、いろんなアドバイスをくれた方、そして笑顔写真を撮らせていただいた方々の想いがこのプロジェクトを支えている。私一人では絶対にここまで来られなかった。本当に感謝しています」。笑顔のあるところに人は集まる、渋谷さんがふりまく笑顔の輪はまだまだ広がり続けます。